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新年のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

前から「別の形で新しく欧州連合に関するページをつくりたい」と話していましたが、ある所と契約が結べることが決まりました。先日、先方より合格(?)の知らせを頂戴しました。

今月中には始めたいと思います。その際は、またここでお知らせさせていただきます。
こちらのブログは、正式な記事では描きにくい部分を書く場所として続けていきたいです。

今年は欧州の試練の年です。私はある新聞の原稿に「テロさえ防げれば、欧州はもちこたえられるのではないか」という内容を書きましたが、12月にベルリンでテロが起きてしまいました。
ただ、ドイツの連邦選挙まではまだかなり時間があります。もしこのまま大きなテロが起きなれければ、フランスでFNの大統領が誕生することはないと私は思っています。マスコミは好きに騒ぎますけどね。

それから、今年はロシア革命100年の記念の年です。

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新年には、ロシア革命を特集した雑誌や、ムック(のようなもの)が店頭に並びました。
ソ連の体制は破壊しましたが、社会主義から生まれた共産主義は偉大な思想でした、、、といっても、社会主義的な左派思想も政党も壊滅状態の日本では、ピンとこないのでしょうね。。。欧州大陸と日本(や米英)と何が一番違うかと聞かれたら、私はこの「社会主義思想の根付き方」を真っ先にあげます。社会主義思想のふるさと、パリにいるからよけいにそう思うのかもしれませんね。

ヘミングウェイは言いました。"If you are lucky enough to have lived in Paris as a young man, then wherever you go for the rest of your life, it stays with you, for Paris is a movable feast."

もしあなたが幸運にも若者としてパリに滞在したのなら、残りの人生をどこにいようとも、パリはあなたと共にある。なぜならパリは移動祝祭日だからだ。

私は若者じゃないし、作家でもない。私の気持ちはパリを「移動祝祭日」ととらえた感覚とちょっと違います。でも、ヘミングウェイの気持ちはとてもよくわかります。
でも私はいまパリに住んでいるので、パリを去ったなら「移動祝祭日」ととらえたこの作家の感覚を理解するようになるかもしれません。

最近思うのです。どうして英国が欧州連合を去ったのか。
欧州連合そのものが、左派思想によって建設されているものであり、それは英国には本質的になじまないのものなのだと。
ただ、英国における左派思想は階級とともにあったけれど、その階級制度は急速にくずれつつある。くずれはじめたのは、ブレア政権からと言えると思います。
英国社会における100年単位の変化=本質の変化が本格的に始まるのは、いまの20代が社会で活躍しはじめるころかもしれない。その変化を語るのに、欧州連合の存在は欠かせないであろう、と。

アメリカも変わるが、それは想像できる範囲にすぎないだろう。
中国やインドの変化は巨大で想像しにくいが、やはり100年単位で見た場合、後進国における進化の方向性はある程度予想ができるのではと思う(中国は一つの国でいられなくなるかもしれないが)。
この世界の一番新しい実験は、やはり欧州連合だと私は思います。
アラブ世界の変革は、欧州を抜きに語れない。ロシアも同様(アフリカも)。それはアメリカや中国に大きな影響を与えていく。
日本の立場も、欧州を見ることなしに考えることはできない。
そして私が一番知りたいのは、日々変わる国際情勢とはちょっと違う。それは知るべきことであり、知りたいことを知るための不可欠な手段。何よりも私は、人間の思想や世界のあり方、文明がどう変わっていくのかが、一番知りたいのだと思う。

とりとめのない話になってしまいましたが、今年もよろしくお願いします。

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