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ユンケル(ユンカー)委員長の3150億ユーロの官民投資計画

このニュースは、10日ほど前に発表されたものです。
以下に、日経の記事をはっておきます。
後半は記者の意見なので、人によって(国によっても)見解は変わってくるかと思います。

私は経済・金融は専門ではないし、高度な知識が要求されることがあるジャンルなので、ニュースを読んだり見たりして知識は得ても、自分から発信することはしません。
ただ、これはユンケル(ユンカー)新委員長の政策の土台になるようなものですし、今後の政治や社会に変化をもたらすものになると思うので、紹介しておきます。

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EU、景気対策で46兆円 今後3年の官民投資策発表
2014/11/26 21:15 日本経済新聞

 【ブリュッセル=御調昌邦】ユンケル欧州委員長は26日、仏ストラスブールの欧州議会で演説し、景気対策の目玉としてきた今後3年間で総額 3150億ユーロ(約46兆3000億円)にのぼる官民投資計画の具体案を発表した。欧州連合(EU)予算と政策金融機関が用意する計210億ユーロを核 に民間投資を呼び込み、合わせて「元手」の15倍に増やす方針だ。金融技術の「てこの原理」を使い総額を膨らませる手法であり、実効性には疑問の声も残っ ている。

 「欧州はビジネスに復帰すると欧州市民や世界に伝える」。ユンケル欧州委員長は投資計画によって、欧州経済を底上げできると強調 するとともに、財政赤字を増やさないと表明した。同氏は就任前の今年7月に概要を打ち出し、その後は具体案の検討を続けてきた。12月中旬のEU首脳会議 で協議する考えだ。
 EUは債務危機後も景気が低迷し、失業率も依然として10%強。欧州委員会の経済見通しでは2014~15年も実質経 済成長率が1.3~1.5%にとどまり、「失われた10年」が現実になりつつある。特に将来の経済成長につながる投資は危機前の水準を3700億ユーロ程 度下回っている状況を受け、ユンケル欧州委員長が大規模な投資計画を打ち上げた。

 26日明らかにした具体策では「欧州戦略投資基金 (EFSI)」を新たに創設。EU予算で通常の補助金に使っていた80億ユーロを用い、EFSIに160億ユーロの信用保証をする。EUの政策金融機関で ある欧州投資銀行(EIB)も50億ユーロを拠出。合計の210億ユーロの資金の元手で、3倍の630億ユーロの公的融資ができるという。

 この公的融資を呼び水として、民間から2520億ユーロの資金を集める計画だ。ユンケル委員長は「基金への1ユーロの公的資金で、15ユーロの投資が生まれる」と述べ、加盟国政府に協力を呼びかけた。

  具体的には、専門家で構成する委員会が域内の有望な投資プロジェクトなどを選定し、官民が共同投資する仕組みをつくる。公的部門は投資案件のリスクの高い 部分を受け持つ。民間投資家にとってはリスクの一部をEUが受け持ってくれるので、これまでより柔軟な投資判断ができるようになると期待されている。

 ただ当初から表明していた3000億ユーロ規模という数字を達成させるために、金融技術を駆使したという印象は否めない。欧州では金融危機後、過度な金融技術の利用に慎重論が強まったが、今回はEU自身がこの手法に頼る格好となった。

  欧州最大の経済団体、ビジネス・ヨーロッパは投資計画を歓迎する一方で「投資を呼び込むための魅力的な環境を整備しなければいけない」とくぎを刺す。投資 に向けた金融的な枠組みを用意するだけでなく、労働市場などを含む構造改革や、通信やエネルギー分野の規制緩和を進める必要があるとも訴えている。

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以下は、就任前のものです。こちらも2本、はっておきます。

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次期欧州委員長指名のユンケル氏、3000億ユーロの投資計画を提唱
2014年 07月 15日 18:26 JST

[ストラスブール 15日 ロイター] - 次期欧州委員長に指名されたユンケル前ルクセンブルク首相は15日、欧州経済の活性化や若年層の雇用創出に向けた総額3000億ユーロ(4090億ドル)の官民投資プログラムを提唱した。
ユンケル氏は欧州議会で、EUの財政規律の枠組みを変更する必要がないよう、資金は欧州投資銀行(EIB)と民間部門が拠出するとの見解を示した。同氏は欧州議会で承認を受け、正式に欧州委員長に就任する。
ユンケル氏は「欧州の再産業化が必要だ」と強調。エネルギー、輸送、ブロードバンドネットワークや産業クラスターへの投資計画を2015年2月に提示すると約束した。

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ユンケル次期欧州委員長、年末までに域内投資計画を提示と公約
2014年 10月 22日 18:08 JST

[ストラスブール(フランス) 22日 ロイター] - 欧州連合(EU)のユンケル次期欧州委員長は22日、欧州議会での演説で、域内の経済成長と雇用の押し上げに向け3000億ユーロを投資する計画を年末までに提示すると表明した。
欧州議会はこの日の本会議でユンケル氏と欧州委員候補27人による新体制について一括の承認投票を行う予定。
ユンケル氏は「きょう、われわれを支持してくれるのならば、雇用、成長、投資の総合的政策をクリスマスまでに提示する」と述べた。
ユンケル氏はまた、各国の財政赤字と公的債務の規模を制限するEU規則について、これを弱めることはないと語った。
欧州委は今後財政ルールを見直し、12月半ばまでに報告書を提出する予定。フランスとイタリアは柔軟な運用を求めている。
ユンケル氏は「ルールが変わることはない」としたうえで、「一定の柔軟性をもって運用することは可能だ」と述べた。


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